主にダッシュボードはPVC(ポリ塩化ビニル)と呼ばれる樹脂で出来ておりPVCは可塑剤を添加する事で樹脂の硬さを自由に変えるという特徴を持つようです。
その為PVCは常温では硬い樹脂ですが可塑剤を加える事で柔らかい樹脂の軟質塩化ビニルにする事が出来るようです。
この軟質になった塩化ビニルの特性を生かし革に見立てたシボや模様をつけるわけです。
が、しかし軟質の塩化ビニルの短所として柔軟性を持たせる為に添加されている可塑剤が時間が経過すれば表面に滲み出るという問題が発生します。
特に熱に弱く太陽光などに当たると熱で油分が抜けベタベタするばかりか紫外線と反応して硬化する性質があるので、ヒビ割れをおこしたりします。
冬場はまだいいのですが、夏場の日差しが強い環境下で室内の温度上昇と紫外線の影響を繰り返しヒビ割れが進行しこの様な状態になるわけです。
経年と共にダッシュボードがテカッてきたら手を置いてみて少しベタつく様であれば危険信号なので早めの処理をした方がよろしいでしょう。
さて、問題のお車ですが先ずは施工箇所をマスキングし(ほぼ全面)ベタベタの除去作業から始めます。
普段なら専用のクリーニング剤や脱脂剤でこまめに取っていきベタつき防止剤で蓋をした後充填剤を使い成形、色、艶、シボ模様をつくりながら内装塗装で仕上げますがこちらのクラウンは劣化の進行が著しく成形が困難だと思われる為施工跡が残るのは避けられない状態にあります。
それでも流石にこのままではあまりに酷い状態で何とかましにならないかと言う事で依頼主様、承諾のもと作業を進めさせていただきました。
参考価格 : ¥43,000-
施工日数 : 5日前後
問い合わせ先 080-3377-4138 担当こむら
#クラウンダッシュボード修理 #ダッシュボード塗装